スペースデザインカレッジに入ってみてわかったことと入学前の心得

こんにちは、*✏︎cotoです。
ここ5年以内にスペースデザインカレッジ東京校に入った頃~卒業までわかっていることを書きます。

長くなるので、目次から必要なとこだけ見てみていただければと思います。

学校選び

設計を学べる学校を探していました。
私は社会学科で既に建築を学んでいるので、留学したかったのですが、ちょうどコロナだったため、留学の代わりにより専門的な設計を学ぼうと決めました。

ここはポートフォリを出せば2年目からの転入が許されていたため、1年目の基礎過程をスキップできます。

学校は一級建築士の方がつくられ、在籍している講師陣は皆それぞれ専門分野で仕事がある。
学校教師ではなく、その道のプロから学べるというのが魅力的でした。

また、なんとなくですが、ここは学生というより、業界人を育てる。そんなふうに思うところがあり、そこが他の学校と違っていて、魅力的だと思い入学しました。

相談会

オンライン相談会や授業見学、在校生の授業を後ろで受講したりしました。

事務員さんが優しくて、説明も丁寧な印象を受けました。
しっかりと授業についていける準備ができているか、入学後の提出課題のボリュームやどんな課題、授業内容かを一通り説明してくださいます。

先輩方のエピソードを例に、頑張りどころや、入学後に挑戦したらいいものなどの説明もありました。入学者のほとんどが未経験者でありながら、毎年学校外のコンテストに入賞、卒業後は、業界へ就職している卒業生たちのお話を聞くことができました。どの生徒がどんな風に学生時代を過ごし、卒業後何をしているのか、質問をすると、いろんな卒業生、在学生のお話を伺うことができました。しっかりと、学生1人1人へのフォロー体制があると分かります。

青山製図学院でも同じように説明会を受け体験授業にも参加しましたが、高校生くらい若い子も多く、授業もその子たちに合わせて進むので、私には物足りなさそうな。向いていないなと思いました。

学びの幅広さ

スペースデザインカレッジには、1年コース、2年コースがあり、
週3、週末、(東京校のみ)夜間と授業が組まれています。

建築デザインからインテリアデザインまで、幅広い分野の知識を学ぶことができます。それぞれの分野がどのように関連しているのかを知ることができます。

私は全日コースでしたが、自分に合うコース選びに迷った際は、とりあえず問い合わせするだけでも大丈夫です!一番下に公式ページのURLを張っておきます。

全国に4校ある校舎には、それぞれレンタル可能な本も多くあります。
課題の参考に使える本や、参考書などを受付で記名すれば借りることができます。

さらに、建築雑誌の契約もしていて、毎月住宅特集、商店建築、新建築は新しいものが読めます。
他にもGAやa+u、CasaBRUTUSなどもあるので、新しいデザインを知る機会にいいと思います。

興味深いカリキュラム

授業では座学だけでなく、実践的なプロジェクトも組み込まれています。実際に模型を作ったり、CADを使って設計図を描いたりすることで、即戦力としてのスキルが身につきます。
実際、在学時に設計事務所や工務店でアルバイトをしている学生もいました。

また、企業との共同プロジェクトもあり、現場のリアルな仕事を体験できるのも魅力です。

実際に商品として販売するなら?生産性は?といったことも考えながら、企業の方々へプレゼンテーションをし、直接アドバイスを受けられます。

個性豊かな講師陣

スペースデザインカレッジの講師陣は、現役で活躍するプロフェッショナルが多く、最新の業界動向や実践的なアドバイスを直接受けることができます。

授業時間には、講師の方が実際に、設計した、または、施行中の物件写真を見せてくださったこともありました。
それを見て、クラス内で質問をして、気になった点や、材料を質問することもできました。
仕事上の経験談や成功事例を聞くことで、自分のキャリアビジョンがより具体的に描けるようになりました。

学生自身に必要な心得

講師陣は学校の先生というより、感覚的にはボランティアで講師をしてくださっています。業界の後輩を育てたい。少しお節介もあるような(ᵔᗜᵔ*)それほど人を育てようという熱い思いが伝わってきて私はとても好意的に感じていました。
義務教育課程の学校の先生ではないので、厳しいことも時には言われます。
私自身は気にしたことがなかったのですが、最近の方は傷つきやすい方も多いと思うので、一応書いておきます。

また、講師陣が住宅設計や店舗設計デザイン、インテリアコーディネーターやランドスケープなどなどいろんな専門分野の方なので、課題を進めていく中で、それぞれの指摘するところが異なることもあります。

これは実際就職してからもよくある話で、旦那さんの意見と奥さんの意見が全く違うとか、会社の上司と担当者で好みや意見が異なっていて、評価され話が進んでいたのに上司の一言で再度検討が必要になったり…

でも学校なので、仕事と違って、本当に困った時には担当の講師か事務員さんに相談したらいいと思います。

ですが、自分でどの意見をどこまで取り入れるか、切り捨てる意見には何て主張するのか考える必要もあります。これを考えるのがとても大変です。

一方で、凄く贅沢なことに、マンツーマンで教えていただく機会が多いので、1人1人に違ったアドバイスや指摘、指導をしてもらえます。そのため、同じクラスの学生が添削してもらっている時、私は近くに座って良く聞き耳を立てていました。

私の作品ではもらえないアドバイスを、全く違う友人の作品ならこんなアドバイスがもらえた!なんてことがあるからです。

そして、講師によって何を評価ポイントにしているのか、共通している点は何か。
クラスメイトがどんなものを考えているのか。これらはとても勉強になるし、自分の課題に落とし込んでさらに良いモノにできないかと考えられるからです。

学生へのフォロー体制

学校自体は曜日、時間違いで、いろんなコースが開講しているので、学校に誰かしら質問や相談のできる先生がいます。

個人的に、課題外のことでの相談事は学校事務の方にお願いしたほうが良いと思います。
これは個人的な考えですが、講師の方に相談事をするクラスメイトもいましたが、学校での出来事が絡んでくる場合、講師陣は学校へ報告が必要になることも多分考えられますし、毎日いる事務員に相談した方がフォローもしてもらいやすいと、思います。

授業、課題に関しての質問はもちろん授業中にすることができますし、1対1で課題を見てくださるので、直接プロの方に教わることができます。授業外での質問にも快く対応してくださいます。

しかし、どーしても建築雑誌に載るような忙しい講師の方々に、授業外で教えていただきたい時には、丁重にお願いすることも、時には必要です。

バックグラウンドが異なる友人たちとの出会い

スペースデザインカレッジでは、いろんな志を持つ仲間たちと一緒に学ぶことができます。
在学時、実際に一緒にインテリアデザインや設計を学んだ人たちはこんな方達でした。

・既に不動産業界にいて、物件のリフォームをする際に工事会社ともっと相談できるよう、知識をつけたい。
・工務店の娘で父の仕事の手伝いをするため、図面の読み書き、材料選定ができるようになりたい。
・住宅設計者になりたいけど、文系出身で前職は全く違うことをしていた。
・自分の夢の店舗を自分の手で設計して持ちたい美容師。
・インテリアが好きで、インテリアデザイナーになってみたいと、まだなんとなく考えている。
・建築に興味を持って、上京して東京で建築の勉強をしたいと思った。
・京都の街並みが好きで建築に興味を持ったから京都へ引っ越し、京都校へ通いたい。
・アーティストとして活動しているが、インテリアに興味がある。
・都市デザインに興味をもっていて、建築設計もランドスケープも学んでみたい。

幅広い年齢層に、バックグラウンドが違う人たちと、お互いに刺激し合い、成長することができたと思います。ディスカッションや共同作業を通じて、自分では気づかなかったアイデアや視点を得ることができました。

学校は全国に4校あります。東京、横浜、京都、大阪と全体の学生が交わる学習の機会もあり、同期だけでなく、他校の講師、先輩、後輩とも繋がり、交流を図ることができます。
変わらず、卒業後もこの繋がりは心強く、変わらず大切にしていきたいと思っています。

自己成長の機会

スペースデザインカレッジでは、授業を通して、設計やデザインの技術だけでなく、プレゼンテーションスキルやプロジェクトマネジメントなど、必要なスキルも学ぶことができます。

これも建築家や店舗デザイナー、インテリアコーディネーターらの前で行います。
もうプロの方々を前で行うプレゼンテーションは、もうそれこそ半端ない緊張感です。

プレゼンテーション後には、学生1人ずつに講師の方々から、指摘やアドバイスを受けることができますし、ランキングも上位3名まで発表してもらえます。

また、授業以外にも魅力的な機会が多くありました。

実寸代の茶室を設計、施工をし、明日館で展示する。企業向けの実習や、国内外の建築研修旅行、実際に使用される壁紙やタイル、住宅設備などのショールーム見学会、施工中の見学、竣工後の内覧会などなど
(中には現在行っていないものもあるかもしれせん。気になる方は事務員にお願いしてみてください。)

建築はいろんな知識が大事ということで、茶道や陶芸の授業もありました。

講師陣が業界の方なので、
国内外で活躍されている店舗デザイナーや、表参道に人気のカフェを設計した方などをお呼びした講演会も、海外に住むデザイナーとのzoomを使った講演会でも、とても興味深いお話を聞くことができました。

まとめ

スペースデザインカレッジでの学びは、単なる知識の習得にとどまらず、自分の視野や可能性を広げる貴重な経験となりました。中には、指導が厳しいと途中で辞めてしまう人もいましたが、私個人は、そんなことあったかな?あれが厳しいならどこへ行くのだろうと思っています。この学校は課題がとにかく多いです。全てを完璧に提出するのは本当に大変です。でも、その分実力はしっかり身についたと思っています。私の友人らも皆、今業界で働いています。

ただ、全ての課題において完璧である必要はないと思っています。ここで過ごした時間には、課題外で学べることも多かったです。それにもし、あなたが困ったときは、学校事務員がいつでも相談に乗ってくれますよ。

これからも、ここで学んだことを活かして、挑戦し続けたいと思います。

スペースデザインカレッジ 公式ホームページはこちら →

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